ディズニーピクサー映画の【インサイドヘッド】が2015年7月19日に公開されてから早9年。
映画インサイドヘッドの大きなテーマの一つとして「なぜ悲しみは必要なの?」というキャッチコピーもありましたね。
確かに悲しい気持ちなんてない方が人生楽しく幸せに過ごせそうですよね。
悲しい気持ちが好きな人なんて多分誰もいないはずなのになぜ存在するんでしょうか。
そもそも悲しみの役割って何なんでしょうか?
そんな哲学的なことが大きなテーマになっていて見る人の心に入ってきてくれた作品でした。
今回はインサイドヘッドのカナシミの役割は何なのか、なせ必要なのかについて徹底考察していきたいと思います。
2024年8月1日公開のインサイドヘッド2を映画館で観る前に1作目の【インサイドヘッド】を見返したくなりますね。
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Contents
インサイドヘッドのカナシミの役割は何?
『インサイド・ヘッド』久々に見返して
他の感情と異なり、ヨコロビだけ肌の色と髪の色が違うのはカナシミとの関係性を暗示してたってことなのか…ピクサーすげ…ってなってる pic.twitter.com/D70RNB3eZ4— matsu (@ladybird23a24) August 3, 2024
インサイドヘットでライリーの頭の中には5つの感情があり、それぞれ役割がありました。
・ヨロコビ:幸せな気持ちにさせる
・カナシミ:?
・イカリ:怒りを爆発させる
・ムカムカ:嫌いなものを遠ざける
・ビビリ:危険や恐怖から身を守る
カナシミの役割だけは?になっているんです。
これがこの映画「インサイドヘッド」のテーマでもあるカナシミの役割を考える事ですね。
カナシミの役割はズバリ「自分の心の中に起きている問題を知らせる」ことだと思います。
何か自分にとって良くない問題が起きているから、悲しいという感情が生まれますよね。
カナシミの役割①心のアラーム
カナシミの役割を分かりやすく例えると、心のトラブルを知らせるアラームの役割があります。
アラームがないとトラブルにも気づかないですよね。
朝アラームが鳴らなければ寝坊していることに気づかないのと一緒です。
カナシミの役割②大切な人間関係構築
人は悲しい気持ちを持つと誰かに聞いてもらい共感や励ましを求めますよね。
逆に悲しい気持ちを知っていると、誰かが悲しんでいる時にやさしくしてあげるという「思いやり」が生まれますよね。
この「思いやり」が生まれることで、他者との人間関係がより深いものになり、大切な人との人間関係の構築に繋がります。
悲しい気持ちを全く持っていなければ、誰かの悲しみが理解できないので共感することもできないですよね。
もちろん喜びや怒りも誰かと共感できる感情ですが、悲しみって一番強烈に心に残る感情ですよね。
・悲しい気持ちを共感してもらって問題を解決して喜びに変わる
・悲しい気持ちから怒りに変わる
このようにいろんな感情にカナシミが付属してませんか?
だからインサイドヘッドの中の思い出ボールにカナシミが触れただけで青くなってしまうくらい影響力が強い感情なんですね。
他の感情たちは思い出ボールに触れても色は変わりませんが、カナシミだけが色を変えられる力を持っていましたよね。
インサイドヘッドのカナシミなぜ必要なのか徹底考察!
そして、「 #インサイドヘッド 」の日本公開時には、こんなポスターを制作しました。このときに作った「なぜ、カナシミは必要なの…?」というメッセージに倣うならば、「インサイド・ヘッド2 」では「大人になると、なぜヨロコビは失われてしまうの…?」という疑問の答えが描かれています。 pic.twitter.com/3zDDSF8E9J
— Shinichi Ando (@andys_room) August 3, 2024
カナシミの役割は心のアラームのような役割であることは分かりました。
ここからはカナシミが必要な理由、すなわち心のアラームが必要な理由について、徹底考察していこうと思います。
目覚まし時計のアラームが必要な理由は、学校や仕事に遅刻しないためといったように、カナシミが必要な理由はあります。
感情の中でも一番強いといっても過言ではないカナシミなので必要な理由はいくつかあります。
カナシミが必要な理由①涙を流してストレスを軽減する
カナシミは涙を流します。
人間にとってかなりのストレスがかかるとき、その原因がカナシミの時、涙を流すことでストレスが軽減します。
ストレスが少しでも軽減すれば心が落ち着き余裕が生まれ、ストレスの原因となる問題を解決する隙間が生まれます。
その隙間が自分の心でポジティブシンキングに変換するのか、慰めて励ましてくれる人の声を聴ける余裕が生まれるのかは人それぞれですが、少なくとも悲しい気持ちの解決に向かう最初の一歩は踏み出せます。
悲しい時に涙を流すのは、時と場所によっては恥ずかしいですが、耐え難いストレスに立ち向かうためには必要なことですよね。
カナシミが必要な理由②ヨロコビなど他の感情に繋げる
悲しい気持ちって時間はかかるかもしれないですが、悲しいままでは終わらないですよね。
悲しかったけど自分で乗り越えたり、誰かに助けられたりして喜びに変わって素敵な思い出となり自分を作ってくれますよね。
転んでケガをしてしまい悲しいけど、お母さんが抱っこして「痛いの痛いの飛んでけー」してくれて優しくしてくれたからカナシミは忘れてヨロコビの思い出になったというエピソードは沢山の人が経験していると思います。
悲しい感情が怒りに変わることもありますよね。
お友達におもちゃを取られて悲しくなったけど、なんで取るんだと怒りに変わり怒るのは保育園などでは日常茶飯事ですよね。
怒ってケンカをすることで相手との距離感や譲ること、勝つこと負けることも覚えていきますよね。
カナシミが転じて他の感情と繋がって成長していくことって多いと思います。
カナシミが必要な理由③精神的に強くなる、成長する
悲しいという感情はネガティブなものなので、できればなりたくないですよね。
そのために悲しい気持ちは感情の中でも強く心に影響します。
なのでまた同じような悲しい気持ちにならないよう注意するようになります。
もちろん何度も同じ失敗を繰り返したりもしますが、そのうち解決方法を見つけて同じことをしなくなります。
するとまた次のカナシミがやってきて解決する。
その繰り返しで人の心は強くなり成長しますよね。
カナシミがいなければ今の自分はここまで成長していないんだと思うと、必要不可欠な存在だったんだと改めて感じます。
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まとめ
ライリーの思い出に
“再び”触れてしまったカナシミ🔵悲しみにあふれた
青色の<特別な思い出>が…💧(´-`).。oO(#ヨロコビ と #カナシミ、この後どうなる…⁉️)#インサイドヘッド pic.twitter.com/lqi5Jtm1US
— ディズニー・スタジオ(アニメーション)公式 (@DisneyStudioJ_A) August 3, 2024
インサイドヘッドのカナシミの役割は何なのか、なぜ必要なのか徹底考察してみました。
カナシミが心のアラームの役割をしてくれているから、次に進めるんですよね。
カナシミが大切な人との人間関係を構築する役割を担ってくれてるから今の人間関係があるんです。
この映画でもテーマになっている「カナシミは必要?」という疑問。
インサイドヘッドを見るとこで「カナシミは必要だった」と自分の中で答えることができました。
今まで悲しくて辛かった経験も全て今の自分を作ってくれた大切なカナシミという感情がいたからだと感じることができました。
悲しい出来事を解決できれば喜びに変わりますし、逆にカナシミが大きすぎて蓋をすることもあります。
カナシミに蓋をできるようになることも生きていく上で必要なことですもんね。
インサイドヘッドの映画の中にもある潜在意識の保管場所に入れておくこと、保管場所を作れること自体も生きていく上では必要ですよね。
私も子供のころピエロが怖かったなと、映画を見て思い出しました。